【米国公認会計士 (USCPA)】FARに82点で一発合格した勉強法

USCPA

こんにちは!カンガルー師匠です。

今回は、私がUSCPAのFARに82点で一発合格した勉強法をご紹介します(ちなみにFARがUSCPAで最初に受けた科目でした)。

試験直前の演習仕上がり具合

82点で合格した人は試験直前にどの程度演習が仕上がっていたのかを説明します。なお、アビタスで勉強していたので、他の予備校の方はアビタス教材の仕上がり具合の話は参考としてお読みください。

アビタステキストの演習は9割攻略

試験直前に問題演習3周目を終えましたが、未だに間違える問題がちらほら残っていたので、「アビタステキストの演習は9割攻略」としました。

講義を受けて各チャプターを学習していた際の問題演習は特に記録していませんでした。講義が全部終わって、一章から演習を始めた時、エクセルでの記録を始めました。アビタスのマイページでも正誤や学習時間が保存されていますが、私は自分好みに記録したかったのでエクセルにしました。ここは各人がどういうデータを集めたいか次第です。

私の記録のルールは簡単で、MCは正誤、TBSは得点(例:12点中10点→10/12)を記録し、再度取り組む問題に〇をつけていました。ルールは下記の通りです

  • 間違えた問題は必ず再チャレンジ
  • 正解した問題でも、原則2回は解く
  • ただし、あまりに自明な問題は効率化のため2周目はスキップ
  • 2周目に正解できた問題のうち、もう大丈夫と思うものは3周目はスキップ

とてもシンプルなルールです。一周目はすべての問題に取り組み、2周目は1周目に解いた際にあまりに簡単だったものを除いてもう一度全て解き、3周目以降は、間違え続けている問題や、正解は出来たが理解度に不安が残る問題のみが残っていきます。TBSは必ずしも満点にはこだわらず、ケアレスミス程度なら許容して再チャレンジ要否の判定をしていました。

私は演習が作業ゲーム化するのが嫌なこと、重箱の隅まで完璧にするより実践的な演習に取り組む時間を増やしたいこと、そして何より時間が足りないことから、「アビタスの問題演習を5周して完璧にしました」みたいな体験談は信じず、9割程度で良しとしました。

アビタス模試は85点

USCPAの得点計算はブラックボックスとなっており、簿記のように自分で演習しながら合否のシミュレーションは出来ません。アビタスの模試では合格者の平均得点が開示されており、自分の仕上がり具体がどの程度なのか大まかに知る目安となります(他の受験者が受けたタイミングはバラバラであり、仕上がりにムラがあるためあくまで目安ですが)。

私の場合、試験本番は月曜日に受けましたが、模試はその2週間前の週末に受けました(17日(月)が試験日とすると、1,2日の土日)。時系列でいうと、上記のアビタステキスト演習の2周目が終わって3周目をしている最中です。また、模試前に直前対策講座の演習は一回目を終えていました(模試の後にもう一度取り組みました)。

AICPAリリース問題の得点率は8割強

模試を受けた後、つまり試験本番前の2週間の間に直近の年度から4年分に取り組みました。いずれもMCは8割強の正答率でした。TBSは満点の問題もあれば7割程度の問題があったりするので一概に得点率を把握するのが難しいですが、感覚として8割くらいの正答率でした。

AICPAリリース問題の正答率は後の3科目でもベンチマークとして使っていました。試験本番まで2週間を切った状況で8割取れていれば合格ラインだろうというベンチマーキングです。

リサーチ問題の演習

アビタスの資料に従い、サンプル問題や練習用データベースで出来ることしかやっていません。模試の前にデータベースに登録して操作や回答の仕方を確認し、模試を受けた後、つまり試験本番前の2週間の間にいくつか演習を行いました

リサーチ問題は、経理や監査の実務経験がある人なら、会計監査六法から該当する会計基準を探した経験があるはずなので、リサーチツールやASCの構造に慣れれば一定の正答率が確保出来ると思います。そういう経験のない人には難しいかもしれませんが、アビタスの先生も言う通り、対策は一番後回しでいいと思います。リサーチ問題に投入する勉強量に比して取れる得点は高くないと思われるためです。

Wileyなどの洋書は一切なし

アビタスの教材しか使っていません。WileyはREGの時に購入し、95点取れたのですが、そちらはREGの記事で解説しようと思います

最後に直前演習の時系列をまとめておきます。

書籍や簿記2級教材で知識を補完

簿記2級を受験した5か月後にUSCPAの学習を始めました。ちょうど社会人2年目になった頃です。当時は、せいぜい“簿記”の計算問題が出来るが“会計”の知識は薄く、仕事で扱っていた範囲ならちょっと知っているというレベル感でした。よって、テキストは日本語とはいえ、英語も交えてUSCPAの学習をする中で本質である“会計”の理解が定着しなければ、試験の合格に近付けないだけでなく、後々まで使える知識にもならないと危惧しました。そこで、以下の本を使い、日本語できちんと会計の知識を定着させることにしました。

この本を読むことで直接試験の点数アップにつながる訳ではないですが、会計知識の理解度を上げた方が結果的に点数につながると思います。要するに急がば回れです。私のような初学者だと、例えばFARの冒頭で企業会計公準や一般原則(真実性の原則みたいな7つのやつ)に初めて触れるかと思いますが、アビタスのテキストだけで済まさずに、日本語で会計学として学んだことで理解度が上がりました。

新・現代会計入門 第4版 (日本経済新聞出版) | 伊藤邦雄 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
Amazonで伊藤邦雄の新・現代会計入門 第4版 (日本経済新聞出版)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。

また、簿記2級については、連結決算や棚卸資産の計算など一部の論点は簿記2級の教材や問題演習が充実していると感じたので、適宜復習に使っていました。

試験本番の体験談

前日は寝れなかった

23時過ぎに床に就きましたが、すぐに目覚めて夜中3~4時までロクに寝れませんでした。後の3科目ずっとこんな感じだったのですが、別途本番前日の過ごし方は記事にする予定です。

時間配分戦略

アビタスの資料にある以下の配分をそのまま採用しました。模試で試して本番でも時間配分を忘れないようにしっかり確認していました。

  • MC:80秒/問×66問=88分
  • TBS:19分/問×8問=152分

後述するようにTBSで苦戦するのですが、上記配分から3分程度粘っても回答を埋められなかったのでスパッと諦めて次に進みました。結果として取れる問題をきちんと得点出来たと思います。

MCはほぼ想定通り

MCは、結構アビタスでやった問題だなという感覚で解けました。一部わからない問題がありましたが、採点されないpretest問題もあるし、そもそも100点満点を目指す試験ではないと考えていたので、それらに惑わされずに計画した時間配分通りに8割弱くらいの正答率かなという手応えで終えました。

TBSは1問半壊、1問全滅

銀行残高と帳簿残高の突合の問題が半壊しました。資料も出てくる数字も非常にボリュームが多くて、解答欄が半分くらいしか埋まりませんでした。ただ、銀行残高と帳簿残高の突合は苦手であったためアビタスのテキストをしっかりやり込んでおり、そのため半分程度は回答できたものと思います。

全壊したのは現金主義と実現主義の調整の問題です。見たことが無いパターンだったため、それっぽい数字を埋めたものの、まともに正解できたとは思えません。

82点で合格

以上の通り、MCはそこそこ出来たもののTBSで半壊1問と全滅1問で、ヤバい落ちたと思っていましたが、結果的に82点で合格でした。たまたま出来が悪かったTBSのどちらかが採点されないpretest問題だったのかもしれませんが。

初めて受けたFARの手応えと実際の得点が残り3科目のベンチマークとなりました。模試やAICPAリリース問題含むアビタスの教材で8~9割出来る状態にしておくと、本番でわからない問題や落としてしまう問題は出てくるものの、抑えるべき問題できっちり点を稼げばある程度のバッファをもって合格できるというベンチマーキングです。実際、同じ仕上げ方でBECは86点、AUDは85点でした(REGは加えてWileyまでやったためか95点)。

まとめ

以上、長くなりましたが最後にまとめです。

  • アビタスのテキストの演習問題は間違えた問題を記録しながら9割の正答率まで仕上げた
  • AICPAリリース問題で8割強取れているなら、本番で80点を超えられる目安となる
  • アビタスの模試で8割強取れているなら、本番で80点を超えられる目安となる
  • FARは日本語の会計の本や簿記2級の教材でアビタスのテキストを補完すると理解度が上がる
  • アビタスの教材をきっちりやり込むことで、合格に必要なラインまで得点を稼ぐことが出来る

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

合格目指して頑張ってください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました