若手経理マンが転職活動でUSCPAをアピールした方法

USCPA

こんにちは!カンガルーです。

今回は、若手経理マンだった私が、会計コンサルに転職した際にUSCPA(米国公認会計士)をどうアピールしたか、どのようなことを面接で聞かれたかを説明します。USCPAを転職で効果的にアピールする方法は、ズバリ一貫性です!①USCPAの勉強を始めた理由、②仕事で活きた例、③転職しようと思った理由、④志望動機と今後のキャリアという4つの要素において、一貫性を持ったストーリーでUSCPAについて語ることで、ただ資格を持っている以上のアピール効果が得られます

一貫性のあるUSCPAアピール

USCPAを取得している時点で、面接官は以下のことを期待します。

  • 最低限の会計知識があること
  • 会計に関する英語の読み書きがある程度できること
  • キャリアへの意識が高いこと
  • 自己研鑽を続ける粘り強さがあること

とはいえ、USCPAを持っているだけで仕事が出来る訳ではないので、自分だけのストーリーを伝えることで、他者と差別化しつつ相手に納得感を持ってもらう必要があります。そこで、冒頭で述べた4つの要素で一貫性を意識し、USCPAを活かしてアピールしていきましょう。

USCPAが転職活動で意識するべき4つの要素
①USCPAの勉強を始めた理由
②仕事で活きた例
③転職しようと思った理由
④志望動機と今後のキャリア

私の場合、事業会社の経理マンからプロフェッショナルファームの会計コンサルに転職した訳ですが、その志望動機は一言でいうと「事業会社での経験を活かして経理部門の課題解決に貢献したい」でした。この場合キーになるのは、経理での実務経験と専門性です。USCPAの英語という側面は一切推さずに、経理での実務経験と専門性という観点から下記のようにストーリーを整理しました。

①USCPAの勉強を始めた理由JCPA、USCPAの先輩や上司に囲まれて仕事をする中で、体系的に知識を身に付けるメリットを感じたから。
②仕事で活きた例体系的に知識が整理されたことにより、新しい分野に関わる際に取っつきやすくなった。具体的には、IFRSや内部統制に関する仕事をする際に予備知識があったことで大いに助かった。
③転職しようと思った理由事業会社の経理業務には改善できる点が多々あるものの、経理社員は日々の業務を確実に行うことが最優先であり、外部の専門家による改革支援へのニーズは高まっていくと思ったため。
④志望動機と今後のキャリア経理業務の課題解決を専門家として支援していきたい。専門性を磨きながら注力する分野を決め、第一人者になりたい。

USCPAの転職先として、監査法人、会計関連のコンサルティング、外資系のファイナンス関係ポジション、日系企業の財務経理部門あたりがメジャーな選択肢かと思いますが、それぞれで求められる人材や納得感のある志望動機、今後のキャリアプランのストーリーは違います。例えば、外資系であればグローバル色を出しながらUSCPAをアピールする方がよいでしょうし、日系企業の経理であれば経理実務がものをいうでしょう。また、経理未経験の人であれば、わざわざUSCPAを取ってまでキャリアチェンジしようとする理由が非常に重要になるので、力を入れて準備しましょう。

ちなみに、USCPAの勉強を始めた理由については、後付けでもいいと思っています。私も正直なところ、「USCPAあれば転職市場価値上がるっしょ」という漠然としたモチベーションで始めました。とはいえ、面接でバカ正直にそんなこと言っても無意味ですから、自分がUSCPAをアピールしたいストーリーに合わせて後付けで盛ってしまえばいいのです。私の場合、「専門性」というキーワードに合わせて作った訳です。それで「キャリアのことを真剣に考えて自己研鑽を始めた人」と面接官に思ってもらえればこちらの勝ちです。

面接でのUSCPAアピール方法

アピール方法と書いたものの、過度にUSCPAをゴリ押しするのは禁物です。資格コレクターとか、資格でマウンティングしてくるイタイ奴になってしまいます。あと、間違えても「USCPA取ったしイッチョ転職でもしちゃおうかなと思いまして」感を出してはいけません

私の場合、若手でUSCPAを取っていたということもあり、ほぼ毎回勉強を始めた理由や仕事で何か変わったかなど質問されていました。そこで事前に練り込んだ一貫性のあるストーリーで回答するだけで、無理にアピールする必要もなく自然と面接官に納得感を与えられたと思います。

職務経歴書におけるUSCPAの書き方

職務経歴書の構成にはいくつかパターンがあると思いますが、私の場合は下記の構成で、A4の紙2.5ページ分となりました。

  • 経歴概要
  • 経歴詳細(担当職務と実績)
  • 語学力
  • 自己PR
  • 志望動機

このうち、経歴概要と志望動機でUSCPAについて触れました。経歴概要では最後に「〇年×月USCPA全科目合格」と一言書きました。志望動機では、「USCPA学習で得た会計知識を活かし~」という表現を一カ所盛り込みました。

ちなみに、資格についての情報は、職務経歴書とは別に送る履歴書にまとめて記載する資格欄がありますが、職務経歴書でもUSCPAについて触れましたし、TOEICやTOEFLのスコアも語学力の部分で触れました。

最後に

残念ながら、USCPAを持っているというだけで採用はされないでしょう。しかし、上記の通り資格保持者という時点で最初から一定のアピール効果があります。そこからさらに一貫性のあるストーリーを示すことで、他者との差別化にもなりますし、面接官に納得感を持ってもらいやすくなります。

JCPAや税理士は重すぎるし、簿記1級はマニアック過ぎるし、BATICやFASS検定はマイナー過ぎるし、簿記2級はもちろんザコ過ぎるという点を考えると、会計と英語が両方アピール出来て誰でも取れる訳ではない難易度のUSCPAは、やはり転職でも特別な効果を発揮する資格だと思います。

それでは、この辺で失礼します。

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