【年収アップ転職のコツ】転職時は出来るだけ高く年収を言おう(でも嘘はNG)

転職

こんにちは!カンガルー師匠です。

今回は転職で年収を上げる方法について書いてみます。転職活動中の社会人はもちろん、就活中の学生も社会人の年収事情を知ることが出来るので必見です。
①年収の決まり方
②転職で年収を上げる方法
③転職時の年収交渉のコツ

の三本立てでお送りします。

そもそも年収はどうやって決まるのか

個人の能力で年収が決まるのは稀

一部勘違いしている人がいるかもしれませんが、99%の社会人においては、一人一人の会社への貢献度からこの人は年収をいくらにしようという決め方はされていません。プロ野球のように、この選手に何億円でオファーを出すという考え方は間違いです。そういったプロ野球選手に近いような年収の決まり方をするのは、役員クラスの人や、ITベンチャーのエンジニアや企業お抱えの弁護士といった超凄腕プロフェッショナルのみです。

たいていは職位と年次で年収テーブルが決まっている

ほとんどの企業において、給与規定というルールが存在し、そこで職位と年齢による月給とボーナスの計算式が定められています。私が前に所属していた日系大手企業では、月給は職位で決まる部分と、年齢で決まる部分で構成されていました。職位といっても主任や係長のような肩書というよりはS1のようなランク的なもので、学部卒1年目で例えばS1、修士卒だとS2と決まっておりました。

さらに、ランクの中にはポイントのようなものがありました。30歳くらいまでは入社何年目でどのランクに上がるかが決まっており、個人によって若干ポイントに差がついて給料が変わり得るという仕組みでした。よく言われる日系企業の年功序列はこのようなメカニズムです。

なお、最近だと「電機メーカーが新卒のIT人材へ年収一千万円のオファー」みたいなニュースを見ることがありますが、これは上記の給与規定に縛られる環境だと実行しにくいため、別会社を作り、そこで本体と異なる規定を用意して受け入れるという手法がとられます。また、逆に給料が嵩む使えない高給オジサンを姥捨てするための別会社を作り、出向として片道切符で飛ばすパターンもあります

プロフェッショナルファームの場合は職位で決まる

コンサルや監査法人などのプロフェッショナルファームの場合、呼び方は違えど、職員には、スタッフ、アソシエイト、アナリスト、コンサルタント、シニア○○、マネージャーといった職位が与えられます。職位で年収が決まっており、年齢は関係ありません。ただし、日系ファームの場合、新卒で入るとだいたい何年で次の職位へ上がると決まっている場合が多く、30歳くらいまでは事業会社の年功序列に近い制度となります。中途入社の場合はそうはいかず、未経験中途アラサーが一番下の職位からスタートで当然年収もダウンというのはよくあることです。

若手の年収は残業代とボーナスで変わる

上述の通り、たいていはランクや職位で年収が決まっているのですが、当然残業代は個人の働き具合によります。また、ボーナスのうち個人評価で変動する部分が大きければ、当然同期の間でも年収は変わってきます。営業職では成績がダイレクトに給料に直結することもあります。

私の前職の日系大手企業の場合、ボーナスに個人評価で変動する部分があったものの、30代前半まではほとんどの人が±0の真ん中の評価になっており、実質差はついていませんでした。アラサーの先輩が同期数人でボーナスの額を見せ合いしたところ、1円単位で同じ額だったそうです。ここは完全に会社次第なので、転職を考えている人や就活生は、個人の評価でどの程度ボーナスが変動するのかリサーチしましょう。

転職で年収を上げるコツ

さて、ここから本題の転職で年収を上げるコツです。

年収の高い業界・会社に転職する

年収は業界によっておおよその目安が決まっています。高給を出せる業界とそうでない業界があり、最も手っ取り早く年収を上げる方法は、年収の高い業界・会社に転職することですこちらの半年に一回ほど出る東洋経済の年収ランキングを見ればわかりますが、上位は総合商社、民放キー局、製薬、ゼネコン、デベロッパーあたりが占めています。逆に、飲食、小売、ブライダル、旅行などは年収が安いです。もっとわかりやすく言うと、35歳のHISのエース課長より、28歳三菱商事同期で一番の無能の方が給料高いです(下手すると一般職にすら負ける?、、)。

したがって、転職で年収を上げるには、今自分がいる企業より高い年収を提供できる業界・企業を選べばいい訳ですが、この場合職種を維持して業界をスライドするのがよくある手法です。例えば、メーカーの経理から総合商社の経理に転職できれば、年次相応の評価であっても年収は上がるでしょう。また、筆者の後輩で事業会社からM&A関連のファームに転職した人がいましたが、未経験で一番下の職位からスタートであったにも関わらず、業界として年収の水準が高かったため、結果として年収がワンランク上がった事例もありました。

MBAを取って特別な人になる

冒頭でプロ野球のように個人の能力で年収を勝ち取れる人は一握りと述べましたが、筆者の見聞きした話だとMBAは特別なようです。30代半ばで会社のMBA留学制度で1年ほど海外留学し、その後年収2,000万円をオファーされて転職した方、製薬企業に高給で転職された方を知っています

ちなみに、彼らはMBAを取って会社に復帰した後もポジションや給料は全く変わらなかったそうです。これは、上記の通り職位と年齢で給料が決まる年功序列の日系企業において、MBAを取ったからといって職位を上げる訳にはいかないし、それだと当然給料も上げられないというのが原因です。

結局彼らは外に出れば破格のオファーが貰えるのに律儀に社内に留まるはずもなく去っていった訳ですが、人事は何を考えて留学に行かせたんでしょうね。大企業として我が社もMBA留学制度を整備せよという偉い人の一声を受けて始めたものの、人事制度が追い付かず、MBAを取らせた後のポジションを用意しないまま高い金を出して留学だけさせて失敗したのではと思われます。

転職時の年収交渉で可能な限り高い金額を伝える

上記のような、明らかに今の会社より年収水準が高い業界に転職する場合や、特別な人材としてオファーが貰える場合はいいとして、年収が同程度か若干下がるという転職もよくあります。その際は、転職活動時の交渉が少しでも高い年収を引き出すカギとなります

年収の水準が下がってしまう際、会社によってはサインボーナスや調整給で緩和してくれることがあります。サインボーナスとは、転職する際に一時金としてくれるお金です。年収の水準は上げられないけど、一時金として何十万円か渡すからウチに来てくださいよという制度です。調整給は、裏ワザのようなもので、職位に基づいて基本給を算定しつつ、手当のような形で金額が上乗せされ、前職の水準に合わせてくれる制度です。いずれも「この人にはウチに来て欲しいが、年収を理由に断られたら困るな、、」と企業側に思ってもらうことが重要です

転職活動時には必ず相手企業に現在の年収を聞かれます。この際、変に遠慮したり加減して低めの数字を伝えると損をします。むしろ、考えられる限り高めの金額を伝えましょう。すると、それが採用担当側にとっての目安になりますから、オファー時に年収水準を上げたり、サインボーナスや調整給を入れることを検討してくれる可能性が上がります。

ただし、絶対に明らかな嘘はNGです。転職後に源泉徴収を提出するよう求められるので、明らかな嘘はそこでバレてしまいます。年収500万円なのに600万円というのはダメ、ゼッタイです。しかし、次に述べるような微妙なラインは転職エージェントと相談しながら含められないか検討する価値があります。

最後に

目先の年収ばかり気にして転職活動をするのではなく、長期的なキャリアを考えることが重要です。しかし、年収は働くモチベーションに直結しますし、多いに越したことはありません。そこで、年収が決まるメカニズム、年収を上げる転職法、さらには交渉のコツを理解して少しでも満足度を上げられるようにしましょう。

それではこの辺で失礼します。

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