新卒の経理パーソンが第二新卒の期間内にUSCPAに合格する3つのメリット

USCPA

こんにちは!カンガルー師匠です。

先日何気なく書いたツイートにそこそこ「いいね!」がついたので、割と大事な話なのかなと思い、USCPAはなるべく早く取るべきという考えを整理して書くことにしました。

考えてみたら当たり前の話ですよね。早く賢くなった方がチャンスをものに出来る確率が上がりますし、先にチャンスをものに出来ればリターンも先にもらえます。あえてUSCPAっぽく言うと、USCPAを勉強していれば掴めていたチャンスを逃すのは機会損失、USCPAによるリターンを得られるのが先延ばしになるのは現在価値の低下(経済性の悪化)です。

コロナで在宅勤務かつ遊びに行く頻度も減った今年はUSCPA勉強の大チャンス。少しでも合格時期を早めて将来のチャンスを広げましょう!

第二新卒の期間内にUSCPAに合格するメリット
①広く浅く学ぶ知識が仕事で活きる
②キャリアの幅が広がる(転職、2部署目の異動)
③ライフステージ的に若い頃が最も勉強しやすい

①広く浅く学ぶ知識が仕事で活きる

USCPAは4科目から構成される試験で、出題範囲は、会計・ファイナンス・コーポレートガバナンス・監査・ビジネス法・税務など多岐にわたります。ただ、一つひとつの内容はそれほど深堀している訳ではなく、とても広くやや浅くという特徴の試験です。

そういう広くて浅い内容だからこそ、知識がゼロに近い若手のうちに学ぶとメチャクチャ効果があります。私は経理2年目になる時にUSCPAの学習を始めました。1年の実務経験と簿記2級は持っているというステータスです。

そんな状況の私がUSCPAの学習を始めると、仕事で何度も「あ、これUSCPAでやったやつだ」という某進研ゼミの宣伝マンガのような場面がありました。パッと思い付く限りだと、実効金利法によるファイナンスリースの計算、利息の支払いによる節税効果、内部統制フローチャート、CF計算書の作り方、監査手続におけるアサーションなどについて、勉強したことが仕事に非常に役に立ったのを覚えています。他にも多くの場面で、学んだことが血となり肉となって、私の仕事を支えていたと思います。財務経理は学問がベースにあるので、座学で得た知識が若手の基本的な仕事の出来に与える影響は大きいです。

基礎的な知識を持ってスムーズに仕事に着手できると、重要なポイントに頭を使う余裕ができ、仕事の質が高まるという目に見える成果はもちろん、本質的な理解が得られる、問題意識を持てるようになるなど、目に見えない所でも人と差をつけられます。そういった少しの差が次の仕事でもまた差を生み、利息が膨れ上がるような正のサイクルとなり、気付いた時には大きな差となっていきます

私は、ある社内プロジェクトで「経理の若手で出すならお前しかいない」と言われてメンバーに抜擢されたことがあります。また、会計コンサルに転職した際の面接でも、前職経理の経験を評価してもらえました。これは細かな差を積み重ねていったサイクルの結果だと思います。唯一残念だったことは、進研ゼミのマンガなら勉強が出来るようになった結果、なぜか最終的に彼女も出来たという終わり方になりますが、私は米国公認会計士でモテまくりとはならなかったです。

②キャリアの幅が広がる(転職、2部署目の異動)

財務会計領域で広く浅く知識を得られ、おまけに英語もついてくるUSCPAを取得するとキャリアの幅が広がります。日系大手の財務経理はもちろん、駐在員、外資系企業のFP&A、Big 4はじめとしたプロフェッショナルファーム(それも会計、M&A、移転価格など多岐に渡る)等の広いフィールドでUSCPAホルダーが活躍しています。USCPAだからどんな会社にいつでも転職し放題という訳では無いですが、年間で1,000人くらいしか取れない資格であり、受験者の平均年齢も約30歳なので、20代半ばで取っておくと希少価値が高いです。

社内異動という点でも、上記の私の例のように強いポジションを得ることが出来ます。仕事が出来るのは前提としても、「財経若手の中でUSCPAまで取って頑張ってるやつ」というプラスの評価が加わりますからね。駐在員候補を選ぶ際にも、英語が出来そうという点に加え、ビザがおりやすく、ジョブ型雇用で専門家が多い現地事務所でも「米国公認会計士」という肩書で箔がついて舐められないという副次的な要素もあります。

そして何より、典型的な日系企業(JTC: Japanese Traditional Company)につきものの不本意なジョブローテーションを回避できる可能性が高まります。せっかく経理で3~4年やって知識がついたのに、全く関係の無い営業、総務、人事あたりに飛ばされるのは嫌ですよね。しかし、上記の通りUSCPAは転職市場でも強いので、「こいつは望まない異動になったら転職しそう」というのは人事もわかっています。きっとあなたの異動希望は他の人以上に慎重に検討してくれるはずです。

③ライフステージ的に若い頃が最も勉強しやすい

最後は勉強の話です。USCPA合格にはだいたい1,000時間以上勉強する必要があります。一科目目に受かってからはExpire(失効)があるので、18カ月以内に残り3科目を受けることとなり、何年もかけて細切れに1,000時間勉強するという方法は採れません。1~2年で集中して受かり切る必要があります。

こういったまとまった時間は社会人なりたての頃が最も確保しやすいと思います。20代後半になると多くの仕事を抱えながら後輩の面倒も見なくてはいけなかったりしますが、社会人2~3年目ならある程度慣れた自分の仕事だけに集中出来ますから、コントロールしやすいでしょう

また、20代後半から30代にかけて結婚や育児という次のライフステージに進む人も多いはず。結婚するとなると両家の顔合わせや式の段取り、新居探しなど非常に忙しく、そもそも新しいパートナーと一緒に時間を過ごしたい時期ですよね。

USCPA学習期間は、勉強がプライベートの中心となります。それくらいの感覚でないと合格出来ません。結婚前後にUSCPAも学習するというのは相当ハードだと思いますし、もしすぐに子供も出来たとなると、さらに数年は慌ただしい日々となります。

社会人なりたての若手のうちは気楽に遊べて楽しい時期ではあるものの、本当にUSCPAを取りたいなら独り身、あるいは交際相手がいても結婚に話が進む前の段階でガッツリ時間を投下して勉強を進めるのが最も楽だと思います。

まとめ

  • 広くて浅い内容だからこそ、知識がゼロに近い若手のうちに学ぶと効果大
  • 基礎的な知識を持ってスムーズに仕事に着手できると、重要なポイントに頭を使う余裕ができ、本質的な理解が得られる、問題意識を持てるようになるなど、目に見えない所でも人と差がつく
  • 財務会計領域で広く浅く知識を得られ、おまけに英語もついてくるUSCPAを取得するとキャリアの幅が広がる
  • 社内異動でも、USCPAは駐在員候補に選ばれたり、人事が「転職しそう」というプレッシャーを感じることで異動希望が叶いやすくなる
  • 仕事の面でもプライベートの面でも、20代半ばが最も勉強に集中しやすい

コロナで在宅勤務となり、プライベートでも外出が減って時間はあるがイマイチ有意義に使えていないというそこのあなた。早く勉強して早く成果を出す好循環のサイクルを回そう!

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